注文住宅を建てる時には、間取りや各種の設備などを全て自由に決めていくことができますが、そのためには、総予算をしっかりと決めておくことが最大のポイントとなります。注文住宅を建てる際には、例えばキッチンや洗面台や、或いはドアや窓にはめるサッシに至るまで、自由に決めることができる反面、上を見ればきりがないほどに様々な製品が存在します。そのため、総予算を最初に決めておかなければ、間取りや使用する設備などを決めることができません。家を建てる際に必要になるお金は、家屋を建てるための本体工事費だけではありません。
庭などを整備したり、住宅ローンの借り入れのための手続きや登記手続きなどの費用も必要となります。また、引っ越し代も考えておかなければなりません。そのため、一般的には、全体費用の約7割が本体工事費と考えるべきです。総予算が決まっていれば、本体工事費はすぐに計算できます。
一方、注文住宅では家屋のグレードによって大体の坪単価が決まっていますので、本体工事費を坪単価で割れば、延べ床面積が算出できます。そこに住む人数や生活スタイルを考えて、必要な延べ床面積が確保できるかどうかを考えることが次のポイントとなります。例えば子育て世代で子供の人数が3人ならば、子供部屋は3部屋必要になります。或いは介護が必要な高齢者と生活するならば、出来るだけバリやフリー設計とする必要があるため、玄関やトイレ、お風呂の面積を広めにとる必要があります。